変数名や関数名に迷ったときや、意味について知りたかったときに見るもの
使用シーン:追加・作成するとき
set: 主にクラスのプロパティに値を代入する場合に用いる。
add: 追加。配列・リストにデータ、オブジェクトを加えるケースが多い。数値の加算もこちらを用いる。
put: こちらは連想配列(HashMap)などにキーを指定して追加するケースが多い。
あるいはストリームへ文字列を出力する。
insert: 配列・リストなどの任意の位置に挿入する。
append: 末尾に追加する。
prepend: 先頭に追加する。
register: 登録。一覧や名簿への登録。
make: 何かを加工することによって別の役目を持つものを作り出す。
generate: 何かを生成するときに用いる。
create: 新しく作る。データベースへの追加処理まで行うケースも有る。
build: クエリ、構文を組み立てる。
使用シーン:変数・関数名を保存・出力するとき
save: 保存。
store: 貯蔵する、蓄える。ストレージやデータベースへの保存。
export: 書き出し。形式を変換したり任意の形式で保存する。
output: 出力。
write: ファイル、ストリームへの書き込み。
show: 表示する。
render: 画像などを編集した結果を表示したり、項目を HTML などに変換した上で返す。
使用シーン:変数・関数名を検索・解析・取得するとき
get: データの取得。
load: ファイル全体を読み込む場合など。
import: ファイルを対応形式に変換して読み込む。
read: ファイル、ストリームから一行取り出す。
parse: 分解して解析する。XML を要素ごとに分ける場合など、何らかの区切りをもとに分析する。
request: データを要求する。
find: 情報の中から探し出す。見つかることが前提。
search: 情報の中に存在するか探してみる。
extract: 条件による抽出。
filter: フィルター。条件による除外。条件に合わないものを隠す。
seek: 連続したデータの中からあるデータが見つかるまで順番に探す。
fetch: (別の場所から)情報を取ってくる。
query: データベースなどの情報源からデータを引き出すためのルールや条件を指定する。
使用シーン:編集・変更・修正するとき
update: 情報の更新。
edit: データの書き換え。
modify: 部分的に修正する。改造。
change: 全く別の状態に変える。新しいデータで置き換えて古いデータは消滅する。
replace: 順序・文字の入れ替え。
join: データを前方又は後方に付け足す。
merge: 複数のデータを結合する。
normalize: 正規化。値を定められた範囲内に収めるなど、一定のルールに合うように加減する。
increase: 数値・数量を増加させる。
reduce: 数値・数量を減らす。
adjust: 値を調整する。何らかの目的に合うまで値を増減させる。
fix: 破損したデータを修復する。あるいは動かないように固定する。
restore: 元の状態に復元する。保管場所から取り除いたものを再度保管し直す(re + store)。
correct: 誤りのあるデータを正しく直す。
convert: 別の形式に変換する。
enable: 機能を有効にする。使用可能にする。
disable: 機能を無効にする。使用を停止する。
toggle: 状態を逆にする。有効であれば無効化し、無効であれば有効化する。
apply: 適用する。当てはめる。
使用シーン:削除するとき
delete: データの削除。通常は元に戻すことができない。
remove: データをリストや閲覧・アクセス可能な場所から取り除く。
erase: delete がデジタル色が強いのに対して、こちらは消しゴムでこすって消す場合などのアナログな用途にも使える。
clear: 中身を空にする。
destroy: 完全かつ確実なオブジェクトの破棄。後始末をしてもう二度と使えない状態にする。
unregister: 登録を解除する。
unset: セット済みのプロパティ、定義済みの変数をセット前、未定義の状態に戻す。
使用シーン:検証・検査 するとき
is~: オブジェクトが特定の型、状態であるか調べて true/false を返す。isEmpty, isValid のように状態を表す語と組み合わせて使う。
has~: オブジェクトが特定のプロパティを持っているかを調べて true/false を返す。権限、属性の所有を確認する。
contains: 配列に特定の値が含まれているかを調べて true/false を返す。
~exists: 項目の有無を調べる。
check: 広い意味での確認。validate が対象の正しさを検証するのに対し、check は対象が真か偽を調べたり、単に変数に何が入っているかを知るために使われる。
validate: 正しいものであるか確かめる。
verify: 正しく動作しているか確かめる。
使用シーン:許可・禁止するとき
allow: 許可する。
disallow: 許可しない。
accept: 申請・要求を承認する。受け入れる。
deny: 否定・否認する。
refuse: 申請・要求をはっきりと断る。
reject: 申請・要求を退ける。
ban: 危険なもの・悪質なものに対する禁止。
grant: 信用して許可を与える。正しいと認める。
その他
try: 例外の発生する可能性のある処理を試みる。
attempt: 処理を試みる。言葉の意味としては try に近いが、やや硬く、より難易度の高いものに使われることが多い。
exec: 処理、命令、短期的なスクリプト、アプリケーションの実行。=execute。
run: 継続性のある処理やスクリプト、アプリケーションの開始。
process: 手順に従って処理・加工する。
bind: 結びつける。仮の要素を実際の内容で置き換える。
init: 初期化する。デフォルトとなる値をセットする。=initialize。
reset: 既に初期化されたものに初期値をセットし直す。
open: 通信やストリームへの接続。
close: 通信やストリームの終了・切断。
start: 始動。対義語は stop。止まっていたものが動き始める。
stop: 停止。start あるいは run と対にして使う。動いているものを止める。
abort: 中断・遮断。動作しているものを中止する。途中から再開されることはない。異常、障害による強制終了。
pause: 一時停止。
suspend: 保留・延期。
begin: 始める。
end: 終了。
terminate: 終わりにする。
complete: 必要な要素、要件を満たす。補完。
参考記事
https://php-archive.net/php/words-in-function-names/
https://oxynotes.com/?p=8679
https://nelog.jp/programming-words